青竹細工
昔から道具として使われていた籠は多数作られていた
その一つがズバリ
御用籠
自転車籠、などとも呼ばれ、自転車にくくりつけたり、バイクにつけたり、
その他でも幅広く荷物をいれて運ぶ為に使われてきた籠です、
現在は農家ではプラスチックのコンテナなどが同じ用途で使われています。
安い、重ねられる、などプラスチックの魅力は尽きず、使われていますが
店先で並べるにも、家庭の収納、などに (見た目、強度、修理できる、土に還るという循環性)やはり御用籠は偉大です。
消えてほしくない青竹細工の一つで、僕が継承したい籠の一つです
生産〜職人
農家やその他様々な仕事、家庭で使われていた籠その制作されていた個数は想像できない数です
その数を生み出す為にスピード勝負で作られていたのですが、その速度が異常で
大、中、小 1セット1日で作って一人前
これは実際にトライするとわかる化け物級の速度で
もちろん、そのため造りは荒かったりはするので現代の生活には合わない造りではありますが、
使えることと強度だけが重要であった時代ならではの面白さです。
真似しても到底真似出来る速度ではない、、のですが、いつか出来るようにならねばならん^^;
継承
一度廃れかけた文化、青竹細工の技術は継承されていない部分が多く
流派のような物はないにしろ、一つの技術の真髄は途絶え技術は掘り起こすものになった。
よって、ものすごい速度など職人技は見本さえほとんど残っていない
ただし、技術を共有できる、掘り起こすことができる、というのは現代ならではの素晴らしさで
滅んだ技術には理由がある、その理由をカバーし堀を越すことができる
良い時代に生まれてきたと思います。
それにしても先人達が築き上げた技術は凄まじい。
先人たちが一つの目標を提示していただけた
そのことに感謝です。
技術
御用籠の技術といえば
火まげです
御用籠の場合火曲げには僕は七輪を使い炭火で加熱しています
七輪の炭火の熱は遠赤外線という電磁波になります
ガスなどの熱と違い、内側もしっかりと加熱され
調節は難しいですが、火力も良く
効率的にもこんな原始的な炭火が採用されることに現在はなりました。
そんな火曲げの中でも
(つかみ)と呼ばれる、縁の部分で360度折り返し縁の強度を保つ部分
ここが最大の難所で、
幅の広い竹をこの角度で曲げるのは至難の技で、
気を抜くと一瞬でパキッとヒビならまだしも、メキっ、バキっと折れてしまう可能性すらあります
その技術は、竹の選び方、内側の削り方、火の使い方と種類、そしてスピード
になります。
火まげを使うことが少ない青竹細工では慣れない技術ですが、だからこそ、研究し甲斐があり、面白い物です。
ということで御用籠編した
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